約束


詞/曲:幸松 成実


1.虫籠を片手に下げて 今にも泣き出しそうに
  している君の横で僕は 一つ溜息をつく
  かつて僕が子供の頃 この山は宝の山だった
  そして虫籠の虫は 夏中絶えることはなかった
  今目の前に広がる 昔とは違う風景
  開発という言葉は まだ君には難しいけど
  木が切り倒されることへの 君の怒りと悲しみは
  それが純粋な分だけ 僕の心を熱くとらえた
  誰もが子供の頃の ときめきを忘れずにいたら
  もっと違う形で 時は流れていたと思う
  この子らが夢を 見続けられるように
  僕らは何を してあげられるだろうか
  この子らの楽しみ 絶やしてしまわないように
  僕らは何を してあげられるだろうか

2.夏祭の出店の前で カブトムシをねだる君を
  僕はやっとの思いで なだめすかした
  その代わりにとして 交わした今日の約束
  カブトムシは君自身の 手で捕まえてほしかったから
  だけど僕が描いていたのは 二昔前の風景
  まだ切り開かれる前の 木々に覆われた風景
  これも時代の流れなんだと 割り切ってしまうのは
  大人たちの狡さだと 君を見ていて気づいた
  誰もが子供の頃の ときめきを忘れずにいたら
  もっと違う形で 時は流れていたと思う
  この子らが夢を 見続けられるように
  僕らは何を してあげられるだろうか
  この子らの楽しみ 絶やしてしまわないように
  僕らは何を してあげられるだろうか

  この子らが愛を 見失わないように
  僕らは何を してあげられるだろうか
  この子らの瞳の 輝き薄れないように
  僕らは何を してあげられるだろうか

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